過払い金の計算をすれば戻ってくる金額が分かる!計算ミスには要注意

過払い金の計算をすれば戻ってくる金額が分かる!計算ミスには要注意

過払い金がいくらあるのかは貸金業者から取引履歴を取り寄せることで調べることができます。

ただし、取引履歴には過払い金がいくらと載っているわけではないので取引履歴の情報を元に計算する必要があります。

正しい計算をすることで過払い金がいくらあるのかが分かりますが計算ミスには要注意です。少なく計算してしまうと戻ってくる過払い金も少なくなってしまいますので損です。

基本的に過払い金請求は弁護士や司法書士に相談すれば自ずと解決しますので、自力での解決は避け専門家に相談しましょう。

過払い金の引き直し計算の前に

過払い金を計算することを引き直し計算と呼びます。引き直し計算をする前に準備するものが2つございます。

取引履歴の入手

過払い金を計算する前に貸金業者に取引履歴を開示してもらう必要があります。

取引履歴とは今までの借金について、いついくら借りて、いついくら返したのかの一覧が載っている資料です。

取引履歴の開示は貸金業者の義務ですから開示をして貰う事は可能ですが、手数料が掛かったり時間が掛かったりします。

過払い金計算ソフトの導入

取引履歴には何月何日いくら返済、何月何日いくら借り入れというものが載っているだけです。そのため、紙と鉛筆さえあれば計算は可能ですが簡単ではありません。

エクセルの入っているパソコンと過払い金計算ソフトを導入する事で比較的簡単に計算をする事ができます。

  • 外山式
  • 名古屋式
  • ローンマスター/金利引き直し計算 S-Type
  • 金利引き直し計算書

代表的な計算ソフトは上記4つです。特に外山式と名古屋式は無料ですのでオススメです。

過払い金の計算方法

過払い金の計算をする前に法定金利を知っておく必要があります。

法定金利は利息制限法で定められていて、借金の額に応じて次のような金利が上限として定められています。

借金が10万円未満 金利上限は20%
借金が100万円未満 金利上限は18%
借金が100万円以上 金利上限は15%

借りた金額によって本来の金利で本来支払うべき金額を計算します。

例えば、80万円借りて1か月後(30日後)に返済をした場合、発生する利息は80万円×18%×30日÷365日で約11,835円がこの期間で発生する正しい利息です。これよりも高い金額を支払っていれば差額は戻ってくるお金です。

この計算を最後の取引まで行う事で過払い金を計算する事ができます。

過払い金の計算で注意すること

過払い金の計算は意外に難しく、計算を間違えると請求額が少なくなってしまいます。正確な金額を出すには弁護士や司法書士に相談するのが一番ですが、自分で計算する場合の注意点をまとめました。

取引履歴の請求時の注意

過払い金計算をする前の前準備として取引履歴の開示がありますが、この取引履歴の開示には注意が必要です。

開示をする時に理由を聞かれる事があるのですが、ここで「過払い金を計算するため」と答えてしまうと、相手には「過払い金が発生している事を知っていて返済を続けている」と判断され、後々に過払い金請求する時に相手側が有利になることがあります。

最悪、みなし弁済という利息制限法の金利を超える事を認める制度を利用されて過払い金請求できないという可能性もあります。

理由を聞かれた時には「取引を見たい」だけで良いです。取引履歴の開示請求時にはよくよくご注意ください。

計算ミスに注意

基本的に過払い金の引き直し計算を計算ソフトを使います。そのため、入力ミスをしなければ大きな間違いは起こらないはずです。

逆に言えば入力ミスが1箇所でもあると全ての計算がくるってしまう可能性があります。入力ミスは即計算ミスに繋がりますのでご注意ください。

同じ業者で借りたり返したりを繰り返している場合

例えばアコムで借金をして、一度借金を返し終わった後にまたアコムで借金をする。こういうことはよくあります。

この場合、最初に完済した借金が時効になるかどうかで過払い金が大きく変わります。普通は完済から10年が経過すると時効になるので過払い金請求できないのですが、一度完済してまた借金した場合には、同じ取引(一連取引)と判断されて時効にならないことがあります。

時効にならないということは完済した借金の過払い金請求も同時にできますので、非常に多くの過払い金が取り戻せる可能性があります。

計算そのものは自分でも可能ですが、一連取引なのかどうかは個人では判断が難しいので弁護士や司法書士に相談しましょう。

なお、一連取引については、過払い金請求の分断計算と一連計算とはが詳しいです。

返済中の借金の過払い金計算に注意

過払い金請求は完済した後でも返済中でもできます。しかし、返済中の借金の過払い金請求は特に注意しましょう。

借金が返済中に過払い金請求すると、発生した過払い金は借金に充当し、過払い金が多い場合にはお金が戻ってきます。当然、借金はゼロになります。

しかし、借金と過払い金を比べ借金の方が多い場合には借金が返しきれないため、手続き上は債務整理(任意整理)を行ったことになり、ブラックリストに載ってしまいます。

ブラックリストに載ってでも過払い金請求をした方が良い事もありますので最善策は弁護士や司法書士に相談する事でしょう。

同じ業者で複数の取引をしている場合

取引履歴を元に過払い金計算をしてお金が戻ってくると思っても注意すべきなのは同じ業者で複数の取引をしている場合です。

よくあるのはクレジットカードのキャッシングとショッピングを行っている場合です。過払い金はキャッシングに対しては発生しますが、ショッピングに対しては発生しません。

そのため、キャッシングに対して過払い金が50万円あったとしても、ショッピングが60万円残っていれば差し引き10万円足りないので、支払いが終わりません。

これは手続き上は任意整理になるのでブラックリストに載ってしまいます。

この場合、ショッピングの残債が50万円になるまで待ってから過払い金請求をすることでブラックリストに載らずに手続きをする事ができます。

過払い金計算のポイント【貸金業者別】

アコム

アコムは2007年6月17日まで27.375%の金利を取っていました。そのため、2007年6月17日より前に借金をしていた場合に過払い金が発生します。

取引履歴には「解約」と書かれていることがあり、その場合には解約と書かれた日付で取引が終了(分断)している可能性があります。「解約」となっている場合には過払い金計算が難しいため、弁護士や司法書士の力を借りるましょう。

プロミス

プロミスは2007年12月18日まで25.55%の金利を取っていました。

プロミスの取引履歴は比較的見やすいものの、プロミスに吸収合併された三洋信販で借金をしていた場合、三洋信販の取引履歴は書式が異なりますので注意しましょう。

レイク

レイクは2007年12月1日まで29.2%の金利を取っていました。

レイクに取引履歴を請求しても1993年以前の履歴は処分されているため公開してくれません。もしも自分の借金が1993年以前であるという場合には推定計算という複雑な計算をする必要がありますので弁護士や司法書士に依頼しましょう。

アイフル

アイフルは2007年7月31日まで28.835%の金利を取っていました。

アイフルの過払い金計算は比較的簡単にできますが、実際に請求すると他の貸金業者よりも低い金額で和解するよう求めてくる傾向にあります。

より多くのお金を取り戻すには弁護士や司法書士の力を借りて裁判するのが一番でしょう。

セゾン

セゾンは2007年7月13日まで24%の金利を取っていました。セゾンカードでキャッシングしていた場合には過払い金が発生している可能性があります。

セゾンの取引履歴では返済額の利息分と元金減少分を併記していて、やや分かりづらいのが特徴です。

エポス

エポスは2007年3月15日まで27%の金利を取っていました。また、エポスに吸収されたゼロファーストも2007年4月15日まで27%の金利を取っていました。

取引履歴は比較的わかりやすいものの、エポスとゼロファーストの両方に過払い金が発生している場合には合算してエポスに請求する事になります。

オリコ

オリコは2007年3月まで27.6%の金利を取っていました。

オリコの取引履歴は独特で、普通は1枚の紙に借り入れと返済を日付順に記載しているのですが、オリコの場合には借り入れで1枚、返済で1枚を用意してきます。

非常に分かりづらく、計算ミスの原因になります。

オリコの過払い金請求の際には弁護士や司法書士に相談しましょう。

イオン

イオンは2007年3月10日まで25.6%の金利を取っていました。

イオンの取引履歴は他とは違い、取引履歴の中に過払い金が記載してあります。そのため、非常に分かりやすいです。

ただし、裁判をする場合には過払い金とは別に利息を計算する必要がありますのでご注意ください。

ニコス

ニコスは複数のカードを発行していますが、ニコスカードとDCカードでは29%以上の金利を取っていました。

ニコスの取引履歴は取引履歴の中に過払い金が記載してあるのが大きな特徴です。過払い金請求は非常に簡単ですが、取引履歴の一部を公開しない事があり、裁判をして利息を取り戻そうとした場合には計算が困難です。

ニコスの過払い金請求でより多くのお金を取り戻したい場合には弁護士や司法書士の力が必要です。

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