アコムに過払い金請求する時の注意点!いくら返してくれる?

アコムに過払い金請求する時の注意点!いくら返してくれる?

アコムは言わずと知れた消費者金融大手です。貸し出した額も非常に多く、当然多額の過払い金が発生しています。2019年までに6000億円以上の過払い金が発生しているということですので、今までそれだけの利息を余計に取っていたということです。

自分もアコムからお金を借りたことがあるという人はぜひ一度見直して、できるだけ早めに過払い金請求の手続きを進めましょう。

アコムで過払い金の対象となるのはいつか?返還率は?

アコムは2007年6月18日に自主的に金利を見直しています。2007年6月19日からは利息制限法の法定金利を守っていますので、2007年6月19日移行の借金では過払い金は発生しません。

反対に2007年6月18日以前の借金であれば過払い金が発生していることになります。

過払い金の対象期間

金利を変更した年 金利の上限
1982年 47.450%
1984年10月 39.420%
1987年4月 36.500%
1988年4月 32.850%
1989年8月 29.200%
1995年6月 28.470%
1997年4月 27.275%
2007年6月 18.000%

上の表はアコムの取っていた金利の推移です。(参照:アコムの過払い金請求の返還率と期間の目安(杉山事務所)

過払い金が発生するのは2007年6月以前ですが、借りた時期が昔であれば昔であるほど金利を高く取られていました。そのため、アコムに10年返済している人よりも20年返済している人の方が金利が高く、それだけ戻ってくる過払い金も多いということになります。

過払い金請求には請求期限がありますので長期にわたって返済をしてきた人はできるだけ早めに過払い金請求しましょう。

過払い金返還率

アコムの過払い金の返還率は80%程度と言われています。これは100万円の過払い金が発生していた場合でも80万円しか戻ってこないということです。ただし、80%というのは話し合いの交渉をした場合で、アコムが減額交渉をしてくるからで、裁判をすれば100%の過払い金を取り戻すことが可能です。

戻ってくるまでの期間はどれくらい?

アコムの過払い金請求は話し合いの場合には2ヶ月程度、裁判の場合には6か月程度かかります。これは和解または判決までの期間であり、和解後にアコムから実際に変換を受けるのは更に2ヶ月程度先です。

つまり、話し合いの場合には手続き開始から4か月程度、裁判の場合には8か月程度でお金が戻ってくることになります。

アコムに過払い金請求する流れ

アコムは消費者金融大手で経営の安定度合いは抜群ですが、それでも80%程度の返還しかしてくれません。80%という数字は弁護士や司法書士が行った場合の返還率ですので、個人でやった場合にはこれよりも更に低い返還率になります。

アコムに過払い金請求をする場合には必ず弁護士や司法書士に相談してできるだけ多くのお金を取り戻しましょう。

弁護士・司法書士に相談

まずは過払い金請求の得意な弁護士や司法書士に相談するところから始まります。

電話やメールで過払い金請求をしたいことを伝えましょう。事務所側でヒアリングをしてくれますので質問に答えているだけで過払い金がありそうかどうかを教えてくれます。

過払い金がありそうだとなると契約を締結することになりますので事務所に行ったり、家まで来てもらったり、テレビ電話などで面談したりします。

過払い金請求の流れ、費用、期間、デメリットなどを確認して問題がないようであれば依頼をします。

過払い金請求の手続きはここで終わりです。残りの手続きは全て事務所で行ってくれるので後はお金が返ってくるのを待つだけです。

取引履歴の開示

事務所から貸金業者に取引履歴の開示を求めます。この取引履歴には今までの借金の取引全てが載っていますのでどれだけのお金を払いすぎたのかが分かります。

どのくらいのお金が発生しているのかを調べる手続きを引き直し計算と呼びます。弁護士や司法書士は慣れていますので引き直し計算はすぐにできますが、取引履歴の取り寄せに1週間から2ヶ月程度かかります。時間がかかるのは貸金業者側の対応に依存するのでここは待つしかありません。

引き直し計算と請求

引き直し計算を行って過払い金がいくらか分かれば、貸金業者に対して請求書を送ります。請求書を送ると貸金業者から事務所に連絡があり、返還する金額について減額交渉をしてきます。

経営状況を理由にしたり、早く返す代わりに金額を下げてほしいと言ってきたりと自社の利益になるために交渉してくるのです。ここで提示金額に納得ができればそのまま和解となりますが、前述したようにアコムの返還率は80%程度です。

満額を取り戻そうと思った場合には過払い金請求を裁判で行う必要があります。裁判を行う場合でも事務所側で対応してくれますが、話し合いの場合には2ヶ月で終わる手続きを裁判だと6ヶ月かけることになりますので、早くお金が欲しいという場合には話し合いの段階で和解するのもよいでしょう。

※司法書士に依頼した場合、過払い金を計算してみた結果、アコムの過払い金が140万円以上あると分かる場合があります。司法書士では140万円以上の過払い金は対応できません。この場合には司法書士は弁護士を紹介してくれるはずです。

過払い金の返還

和解した場合でも、裁判の判決が出た場合でも過払い金は自分のお金ですのでお金が戻ってくることは間違いありません。

後は待っているだけでお金を取り戻せるのですが、アコムの場合には和解後2ヶ月くらいしてから振り込まれますのでもうしばらく待つ必要があります。

アコムに過払い金請求するデメリットはほとんどない

アコムは三菱UFJ銀行のグループです。住宅ローンや預金口座などに影響しないかと不安になるかもしれませんが、実はアコムに過払い金請求するデメリットはほとんどありません。

詳しく解説いたしますが、アコムに過払い金がある場合には迷わず弁護士か司法書士に相談しましょう。

アコムカードは使えなくなる

過払い金請求をするとアコムカードやアコムが発行するクレジットカード(ACカード)は使えなくなります。

クレジットカードが使えなくなるということは毎月の支払いをアコムのクレジットカードにしていた場合には未払いになる可能性があるということです。過払い金請求をするのであれば事前に別のクレジットカードに支払いを変更しておきましょう。

ブラックリストには載らない

アコムに限らず、過払い金請求を行っただけではブラックリストに載ることはありません。

アコムへの過払い金請求でブラックリストに載るのは、現在アコムに借金返済中で過払い金を使っても返済が終わらない場合です。この場合には任意整理をしたことになるので任意整理が原因でブラックリストに載ります。

一例ですが、アコムに100万円借金をしていて、過払い金が120万円ある場合には完済できるのでブラックリストには載りません。反対にアコムに100万円借金をしていて過払い金が80万円の場合には20万円不足するのでブラックリストに載ります。こういう時には20万円を返し終わってから過払い金請求をすればブラックリストに載らずに手続きを進められます。

もしアコムの借金を返し終わっているということであればブラックリストに載ることはありません。

アコムから借金できなくなる

デメリットとするかも微妙ですが、アコムに過払い金請求をするとアコムからお金は借りられなくなります。

アコムからすればお金を貸してあげたらお金を取られたわけなので当然といえば当然です(とはいえ違法金利を取ったのはアコムですが)。

アコムからお金を借りられなくても消費者金融は他にもいくらでもありますのでデメリットにもならないはずです。

クレジットカード審査や預金通帳への影響はない

過払い金請求ではブラックリストに載りませんので他社のクレジットカードの審査に影響しません。

そして、アコムは三菱UFJ銀行のグループですが、アコムの過払い金請求が原因で三菱UFJ銀行の口座が凍結されたり、預金通帳が使えなくなったりすることはありません。

住宅ローンへの影響はない

過払い金請求は債務整理ではありません。そのため、住宅ローンや自動車ローンに影響しません。

影響しないということは、既に借りている住宅ローンも自動車ローンもそのまま返済を続けるだけですし、これからローンを組もうと思った場合でも問題なく通ります。

ただし、ローンには必ず審査があり、年齢、勤務先、勤続年数、収入、連帯保証人のありなしなどで審査に通るかどうかが決まります。もし審査に落ちるようであれば過払い金請求以外の理由で落ちるということはあります。

アコムが保証会社になっている場合には注意

銀行のカードローンにはほとんどの場合で保証会社が付きます。そして、アコムは多くの銀行の保証会社になっています。保証会社になっているということは銀行カードローンの返済が滞った場合にはアコムがローンを立て替えて、アコムから督促が来るということです。

そのため、アコムに過払い金請求する場合には、銀行カードローンの保証会社にアコムがなっているかどうかをご確認ください。もしアコムが保証会社になっている場合には代位弁済(立て替えること)によりブラックリストに載ることがあります。

アコムが代位弁済するのは次のどちらかの場合です。

  • アコムと銀行に返済中
  • アコムは完済しているが銀行の返済を滞納中

この2つのパターンの場合にはブラックリストに載る可能性がありますので必ず弁護士か司法書士に確認しましょう。

なお、当然ですが銀行カードローンを借りていない場合には全く問題なく過払い金請求できます。

ACカードのショッピング枠を利用している場合にも注意

アコムはクレジットカードを発行しています。ACカードと言ったり、ACマスターカードと言ったりするカードです。

このACカードでキャッシングをした場合には過払い金請求できますが、ショッピング(日常の買い物など)をしている場合には注意が必要です。ショッピングは法律上は借金ではなく立替金です。そのため、ショッピングには過払い金請求できません。

もしACカードのキャッシングで100万円の過払い金があったとしても、ショッピングで150万円の支払い残があれば50万円不足するので任意整理という扱いになりブラックリストに載ります。

これが反対でショッピングの方が少ない場合には全く問題ありません。ショッピングを利用している場合、毎月の支払いをACカードにしている場合にはご確認ください。

アコムと和解している場合

アコムに借金をして返済をしていると、借金の残りをゼロにしたり、利息を免除してもらうという内容で提案、和解をすることがあります。

この和解をしてしまうと例え過払い金が発生していたとしても過払い金請求できなくなってしまいます。

ゼロ和解と呼ばれ、借金をゼロにするという内容で言葉巧みに誘導してきますが、貸金業者が自分から利益を放棄するはずがありません。ゼロ和解を提案してくるということは本当は返さなければならない過払い金があることを分かった上で提案してきているということです。注意しましょう。

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